\夏の花芽は切って、秋に美しく咲かせよう/ 菊は秋を代表する花のひとつ。多年草なので、毎年きれいな花を咲かせてくれる丈夫な植物ですが、植えっぱなしにしていると花つきが悪くなったり、茎が間延びして見た目が乱れたりすることがあるそうです。特に今の時期(7月〜8月)に注意したいのが、「夏についた花芽の取り扱い」です。潔くカット! なぜ夏の花芽を摘むの?実は、夏の間に菊についた花芽は、そのまま咲かせてしまうよりも摘み取った方が秋に美しく咲きます。その理由は、菊の性質にあります👇 菊は「短日植物」菊は「短日植物」と呼ばれ、日照時間が短くなると花芽をつける性質を持っています。つまり、秋のように昼が短くなってくる時期が、菊にとって本来の開花シーズンです。 栄養を秋の花に集中できる夏にできた花芽をそのまま咲かせると、株が暑さで弱るだけでなく、栄養が分散してしまい、肝心の秋に咲く花の色や形が悪くなることがあります。そこで、夏の花芽は早めに摘み取っておくと、株は栄養成長=葉や根を育てることに専念し、秋の開花に向けてしっかり体力を蓄えることができるのです。 切り戻しも忘れずに夏の間に茎が伸びすぎた菊は「切り戻し」をしましょう。これは、茎を途中でカットして草丈を低く整える作業です。タイミング: 5〜7月中(今でも間に合います)カットの位置: 下葉が3〜4枚残る高さ(株元から3〜5cm)を目安に効果: 株の風通しが良くなり、新芽が出て枝数が増え、花も増える! まとめ:夏の手入れで秋の花が決まる!🌼 夏の花芽は早めに摘み取る→ 秋に向けて株の栄養を集中!✂️ 切り戻しで草丈を整える→ 形も良くなり、花数もアップ!🍂 菊は短日植物→ 秋に咲くのが一番美しい季節!(種類によります) 🔍参考情報農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)「短日植物である菊の花芽分化と開花制御」https://www.naro.go.jp